ルーシーカンパニー
角館の町に寄り添うパンとケーキのお店。誰もがおいしいと思うパンをつくりたいと語ってくれた、4代目の鈴木翔さんにお話を伺いました。
おいしいハンバーガーをつくりたい ~かくのだてバーガー~
地元の角館に帰ってきた時に、おいしいハンバーガーが食べられる場所が無いなと話していて、作っちゃおうって思ったんです(笑)そこで、せっかく作るなら角館のものを使って看板商品になるものを作りたいなと思い、昔から馴染みのある安藤醸造のお味噌を使おうと思いました。
(かくのだてバーガー ¥450)
思い立って作れるのが凄いですね。特にどんなところにこだわりましたか。
パティとソース両方にお味噌を使っているところです。パティに「特上つぶみそ」を入れると肉臭さを消してくれるのはもちろん、下味がしっかりついて、パティだけで食べられるほど美味しくなります。ソースは、イタリアン風なのですが、そこにも「特上つぶみそ」を入れています。味噌とバターと合わせることで、二つとも発酵食品なのでチーズっぽい味になります。そこに香味野菜が入ることで旨みがぎゅっと詰まったソースができ、トマトとの相性抜群です。
味噌とバターでチーズっぽくという発想が面白いですね。安藤醸造のお味噌が普通のお味噌と違うところはどんなところですか?
香りですね。麹をたっぷり使っているので、旨みと香りが強いです。さらに、とがった塩味がなくてまろやかですね。やっぱり、米麹をたっぷり使って丁寧に手間暇かけて作っているので、違いますね。
みんなに愛される商品が作りたい~みそパン~
ハンバーガーを作る時は自分が美味しいと思うものを作りたくて、結果的に親しみをもってもらえたのですが、そうじゃなくて、やっぱり角館の町のパン屋としてやっている以上、誰もが美味しいと思うものを作りたいと思ったんです。
(かくのだてみそぱん ¥150)
みんなに愛されるパン、どのように誕生したのですか。
まず、ホッとする味、誰が食べても美味しいと思うパンを目指しました。そこで、ぱっと思いついたのがみそたんぽです。観光客の方も地元の人も、甘塩っぱい味噌ともちもちした食感のきりたんぽを美味しいと言って食べている光景が頭に浮かび、これをパンでつくろうと思いました。味噌の甘塩っぱさと香ばしさがふわふわのパンに合わないわけが無い!と思い、完成したのがみそパンです。
特にこだわった部分はどこですか?
クッキー生地に「特上つぶみそ」を入れて、上にのせているところです。サクサクの甘みのある生地と香ばしく焼き上がったお味噌の香りが最高です。おうちで召し上がる時は、トースターで焼いていただくと、焼きたてのように香りが広がり、幸せになります!(笑)
お客さんの反応はいかがでしたか?
みなさん大絶賛です!地元の方だけでなくて、観光でいらした関東や関西の方までみんな美味しいと言って下さいます。甘くてホッとする味が愛されて、すっかり定番商品です。
次々と新しいパンやケーキを生み出している翔さん、取材後にもお客さんに笑顔で話しかけている姿が印象的でした。