秋田・角館 創業嘉永六年 味噌・醤油・漬物・特産品の老舗

安藤醸造

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高杉さん(工場長)

ずっと同じではない、変化していく。

安藤醸造で長年勤務され、商品や工場のことを熟知されている高杉工場長へお話を伺いました。

工場長は長いこと勤務されているとのことをお聞きしたのですが、入社のきっかけを教えてください。

近くに住んでいて、誘って頂いたのが最初のきっかけです。20代前半に入社したので、もう50年程になります。当時は従業員も少なく、私で11人目でした。味噌・醤油しかなかった時代ですし、地元の醸造元のものを買うというのが当たり前でしたので、今よりも醤油をたくさん仕込んでいました。地元では1世帯一本は安藤醸造の醤油を購入してくださるという時代でしたよ。配達などにも自ら行って、重い麦や大豆の袋を運んだり、とにかくいろんな仕事をしていました笑。

50年間ってすごいですね。お仕事をされる上で特に気をつけていることを教えてください。

やっぱり製品の品質管理ですかね。うちの味噌は木樽でつくっているので、木の屑が入ってしまう恐れがあります。お客様が直接口にするものなので、きちんとした製品を届けるためにも工場では一番注意を払っています。これは今も昔も変わりません。

徹底的な品質管理、製品を作る上では欠かせないですね。普段はどんな想いで働かれていますか?

いいものをつくるということですね。品評会に向けて頑張るのもそうですが、美味しいものをつくりたいという想いは常に持っています。

そんな工場長オススメの商品はどれですか?

特上味噌や松印醤油は普段から使っていますが、もちろん美味しいのでおすすめです。他にもふかしなすは好きなので、毎年必ず食べます。

ふかしなすは角館の郷土料理ですね。最後になりますが、工場長が思う、安藤醸造の魅力を教えてください。

新しい方向へ進んでいくことですかね。ずっと同じ物だけを売り続ける、というのではなく、時代に合わせて違う方向へシフトするんです。味噌は、昔は各家庭で作るのが当たり前だったのですが、段々と一からつくるのは大変だという家が多くなり、その時に仕込み味噌を販売し始めました。今ではメジャーになっていますが、当時としては斬新で、仕込みの状態だから安く売ることができ、お客様も家で熟成させるだけという簡便さで人気が出たんです。こうやって少しずつ売り方を変える、新しい物を作っていくことが魅力だと思います。

長い年月の中で、変化に柔軟に対応してきた工場長の姿を感じました。変わりゆく時代に対応していく人がいるからこそ、伝統的な醤油や味噌の味が守られ、愛され続けていることに気づかされました。